日本語教師のとんとんです。
小2と年長の子供たちが今はまっている本「わたしはすみれシリーズ」
これは教科書の教材「わたしはおねえさん」の元のお話です(教科書のほうは「書きおろし」だそうです)
我が家では予習として、教科書の原作を読ませることにしています。
塾のように教科書準拠の問題集をやらせればテスト対策になりますが(学生・院生時代には塾講師や家庭教師をいくつかしていました)それだけで読解の力がつくのでしょうか。
能力が高い子なら逆に、教科書は学校での勉強だけにして、どんどん難しい本を読ませた方が、実力がつく気がします。
娘はそんな早熟なタイプでもないので…(笑)教科書程度のレベルで、本文に関連するお話を楽しく読んであげることにしています。
教科書に採択される段階で、原作からの微調整があるようで、子どもとそんな違いを探すのも面白いですよ!
(日本語としてちょっと変なところや、子どもにしてほしくない言動は直されているみたいです…)
1巻目『すみれちゃん』
すみれちゃんは幼稚園年長さん。
季節は秋。妹のかりんちゃんが生まれます。(子どもに私自身の妹が生まれた時の経験を話したら、とても興味を持って聞いていました!)
2巻目『すみれちゃんは一年生』
『すみれちゃんは一年生』
すみれ色のランドセルをしょった一年生になります。季節は春。
3巻目「すみれちゃんのあついなつ」
すみれちゃんは2年生。季節は夏。この巻が一番面白いです!
すみれちゃんは家出をしてしまうのです。個人的にはこういう箇所が教科書になっていたら面白いと思うのですが、それはないのでしょう… 残念!
4巻目『すみれちゃんのすてきなプレゼント』
季節は冬。すみれちゃんは3年生になります。
アドベントカレンダー(12月1~24日まで日付のシールをめくったり、扉を開いたりしてクリスマスを楽しみに待つためのカレンダー)が出てくるところが今風だなと感じます。
教科書より元の本のストーリーの方が、登場人物全員が人間味があるなと思いました。
例えば、すみれちゃんが妹にちょっと意地悪だったり、ママと喧嘩して家出したりします。個人的には小さな妹をすみれちゃんに押し付けて出かけてしまうママの行動にびっくりしました。
(でもそんなところが面白い!)
教科書のすみれちゃんだけしか知らなかったら、もったいないなぁ、と思います。学校で先生が読み聞かせをしてくれたり(ちょっと長いので息切れするかも?!でも、1冊が5,6節に分かれているのでどうにか読める)教室に全冊揃えて子供が自由に読めたり出来たら良いな、と思います。
仕事柄、本はかならず出版年を見ます。
昔から読み継がれている絵本と比べ、2000年代の本は、特にパパが現代風ですね。(パパは残念ながら教科書には登場しません!)すみれちゃんパパは、どこにでもいそうな今風パパでした。
ママはいつの時代もそれほど変わらないようです。
教科書のタイトルにあるようにテーマは「お姉さんと小さい妹」
我が家は女子二人なので、感情移入しやすかったみたいです。