2023年度の新学期がはじまりました。
2、3週間目になると、疲れていそうな、あるいは、眠そうな学生さんが増えてきます。
そんな時、みなさんだったら、どうしますか?
授業中に、眠そうな学生がいたらどうする?
私はだったらこんなふうに声をかけることが多いです。
「学校に慣れましたか」
「他の授業の先生の話って、聞き取れている?大丈夫?」
「アルバイト、忙しい?」
「よく眠れてる?昨日は何時に寝たの??」
話を聞いてみると、多くの大学生は、夜12時以降に寝ることが多くて、朝の4時、5時に寝ている人も少なくありません。夜はゲームをしたり、友人とオンラインで話したりしているようですね。
夜遅く寝ることや、ゲームをしていることを叱ることは基本的にはありませんが、普段の生活全体をみないと、勉強のパフォーマンスが落ちている原因が見えてこないと思っています。
他の授業についていけない時、つまり勉強に悩みを抱えている時、アルバイトや恋愛など生活に大変さを感じている時は、ゆっくり話を聞いたりしています。
私が日本語教師になりたての頃は、学生さんが眠そうでも、不真面目だとか、生活を整えないのは、意識が低いからだ、とどこかで思ってしまっていました。そもそも、顔を見て、体調を判断するようなことはできなかった気もします。
今は、純粋に心配してサポートしてあげようという気持ちが強くなっているように思います。学生さんと年齢が離れてきて、親子みたいな歳の差になったからでしょうかねぇ…??
協力隊訓練所で、中国語の先生にかけてもらった言葉
最近よく思い出すのは以前、青年海外協力隊の訓練所で毎朝、中国語の先生にかけてもらった言葉です。
当時は、3ヶ月間、宿泊して語学やその他の派遣前訓練を受けていました。
毎朝、仲がいい友達と2人で、授業前に教室に行って中国語の先生と雑談をしてもらっていました。
いつも
「昨天晚上睡得好吗?(昨日の夜はよく眠れた??)」
と私たちの顔をみて、先生は声をかけてくださっていました。
私はロングスリーパーで寝るのが好きだったこともあり、いつも
「はい、よく眠れました!」
と答えていたのですが、友人は
「昨日もよく眠れなくて…」
と言っていました。
もしかしたら、先生はその友人の様子を心配して声をかけてくれていたのかなと今では思います。もちろん、私の体調や精神状態も、心配してくださっていたでしょう。
まとめ なぜ学生が眠そうでも叱らないか
学生さんに、こんなふうに言われることがよくあります。
いえいえ、叱っても解決しないから、叱らないだけで、優しいわけではないんですよ(笑)