【写真はすずかけ台キャンパスの冬桜です。10月から咲きます】
今日も初回の授業でした。大学院の上級日本語クラスです。
初めての授業だったので、日本語が上手になったら何をしたいか、つまり学習目的を聞きました。良くある「日本語学習の目的」は、次の3つです。
①日本で仕事のため
②大学での研究、勉強のため
③日本人の友達ともっと交流するため
今日は意外な答えが3つありました。「おおっ!」と目から鱗だったので自分のメモがてらご紹介したいと思います。
日本語が上手くなったらしたいこと【第1位】
マージャンには日本語いらないのに…と思ったけれど雀荘(ジャンそう)に行って知らない人と楽しく麻雀をしてみたいそうです。これを言ったのは、マージャン発祥地の中国ではなくヨーロッパの学生さん。「今すぐ行ったら?」と言いましたが、来日してすぐだそうで、もう少し日本語に慣れてから行きたいそうです。
日本語が上手くなったらしたいこと【第2位】
「どうして獣医さんに行きましたか?」と聞くと「猫の避妊手術」だったそうです。大きな病気じゃなくて、ほっとしました。確かに、避妊手術は術前検査など専門用語も多いですよね。女の子はお腹を切る大きな手術になるので、飼い主としては、とても心配なものです。ちゃんと日本語でやりとりしたいと思ったのでしょう。最近の留学生は長期滞在が前提で、ペットを飼っている人が増えているので、驚いてしまいます。
日本語が上手くなったらしたいこと【第3位】
最近、ボーカロイドの作詞をしている留学生をよく見るようになりました。外国語で歌詞を書けるなんて本当に素晴らしいと思います。しかも、日本語を選んでくれることがありがたいです。もうすでに簡単な詞を書いたことがあるそうですが、これからもっと上手になりたい、と言っていました。
学習目的を機能別に3つにまとめると、次のようになるでしょう。
1 実用(仕事、勉強)
2 交流(知らない人とマージャンしながらおしゃべり、日本人の友達と話す)
3 創作(歌詞や小説を書く、など)
私は、1、2を前提に、日本語を教えていましたが、これからは3の目的の人も増えていくのだろうと思いました。