最近、20数年ぶりにテニスを再開しました。
私はテニスが下手ですが、上手な人が相手してくれると、
ラリー(ボールを続けて打ち合うこと)が続きます。
それは相手が
・打ちやすい位置、スピード、回転でボールを返してくれる
・自分の下手なボールも全部拾ってくれる
からだと思います。
これは、日本語学習にも似ているなと思いました。
とよく留学生はいいます。その理由は、次のようなものでしょう。
日本語の先生の話し方
聞き取りやすい音で話してくれる
口をはっきり開けて、クリアな音で、比較的ゆっくり目に離してくれるとかなり聞き取りやすくなると思います。
日本語の先生だけでなく、小学校の先生も発音がクリアだなぁとよく感じます。(大学や高校の先生はそれほどでもないです。話の通じない人に説明しなきゃ、という環境がそうさせるのでしょうか)
知っている語彙を使ってくれる
たとえば、この学生さんはあまり日本語が上手じゃなさそうだなぁと思ったら、漢字圏の学生には漢字語彙を、英語圏の学生にはカタカナ語彙を多めに話します。
頭の中に、レベル別語彙リストがある感じで、初級の学生にはN5、上級はN1の語彙を使って話すことができます。
わかりやすい談話構成で話してくれる
「結論を先に言う」とか、
「曖昧な表現を使わない」とか
「わかりやすい接続表現を使う」などの工夫をして、
言葉だけでなく、談話の構成からわかりやすく変えることができます。
話の途中で手助けしてくれる
「留学生が言いたいことを補足しながら話してくれる」とか
「話が途切れないように、自然に質問をしてくれる」とか
日本語の先生は、会話の中で、自然に手助けをしています。
日本語の先生の聞き方
耳がいい
訛りの強い外国語も、わりと聞き取れることが多いです。
想像力がある
単に聞き取る能力が高いのではなく、日本語が間違っていても、留学生がいいそうなことを予測することも上手なんだと思います。
感情を読み取るのが上手
言葉がわからなくても、表情や体全体の様子(姿勢など)から感情を読み取れる先生が多い気がします。
長く仕事をしていると自然に身につくのでしょうね…
留学生が日本人と話す時は、相手の日本語が聞き取れなかったり、自分の発音がわかってもらえなかったりしないか、とても緊張すると思います。
いろんな人とすらすらおしゃべりできるようになることが最終目的ですが、その前段階として日本語の先生と話す練習ができるのは、やっぱりいいですね。